前島農家について

　前島農家は、長野市北東に位置する長沼地区（旧称長沼村）にて「カネハチ」の屋号で代々りんご農家を営んでまいりました。長沼地区は千曲川と浅川の間に位置し、古くは遊水地であったとも言われています。昔から水害に悩まされてきた土地柄ですが、その反面、川から肥沃な土壌が流れこみ、信州ならではの寒暖の差も果樹栽培には適し、明治初期頃からりんご栽培が盛んになりました。長沼は信州りんご発祥の地とも言われ、信州りんごの名産地となっています。

　昨年10月の台風19号による千曲川堤防決壊では、我が家も田畑、住宅に甚大な被害を受け、一度は農業を辞めようと考えました。しかし、大勢のボランティアの方々からの助け、又お得意様からの励ましの言葉を頂き、再起することと致しました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。これからもお客様に喜んで頂けるようなりんご、桃を育てていきたいと思います。末永く宜しくお願い申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　前島　雅三（2020/7/26）

（写真は千曲川堤防から撮ったものです。）